スマートフォンの高温異常対策

 
 

1. 背景

炎天下でのNossa360利用時に、スマートフォンが温度上昇によって「高音異常」状態となり利用できなくなることを避けるべく、温度上昇を防ぐためのアタッチメントの効果を検証するもの。
 

2. 検証対象

吸熱素材を貼り付けるタイプを前提として、冷却ファンがついたタイプとついていないタイプを2種類ずつ、以下の4点を検証対象とした。
 
(1) 吸熱素材のみ①
スマホ 冷却 小型パッド 吸熱 PCM素材 繰り返し使用可 持続時間約60分 熱吸収最大約-7.6℃
貼るだけで冷却!スマートフォンの熱上昇を防ぎ、繰り返し使えるPCM素材の冷却パッドです。ゲームや動画視聴、撮影、急速充電時に発生しやすい、スマートフォンの熱上昇を防ぎます。発熱によって「動作が鈍くなる」、「強制終了」などのスマートフォンの動作不良を防ぎ、快適に使用できます。約60分間冷却し続けられ、スマートフォンの温度を最大7.6℃下げます。気温25℃の環境下で、機器本体の充電・動画撮影中の温度上昇を比較したメーカー試験結果による。28℃以下で自然凍結するPCM素材を採用しています。溶けて液体になった場合は、28℃以下の環境に置くか、冷水に約10分間つけて冷やすと、再び凍結し冷却機能が復活します。繰り返し使えて充電が不要なので経済的です。冷却時間は目安です。完全に凝固するまで冷やしてからご使用ください。凍結していても結露しない素材で、水気によるスマートフォンの故障を防ぎます。約44×70mmで、小型のスマートフォンでも背面カメラを覆わずに貼り付けできるコンパクトサイズです。貼り付け面は自己粘着タイプのシリコン糊を使用しているので、何度でも貼り直しが可能です。粘着面にホコリなどが付着すると粘着力が低下します。その場合は、ぬるま湯で軽くすすぐと粘着力が戻ります。不使用時に粘着面へのホコリの付着を防ぐ、専用保管シートが付属しています。28℃以上の場所では凍結しないので、夏の屋外では使用できません。
  • 2,079円(税込)※2024/8時点
 
(2) 吸熱素材のみ②
  • 2,088円(税込)※2024/8時点
 
(3) 吸熱素材+冷却ファン①
  • 3,980円(税込)※2024/8時点
 
 
(4) 吸熱素材+冷却ファン②
  • 2,999円(税込)※2024/8時点
 
 

3. 検証方法

2024/8/12-16の5日間に、アタッチメントなし&アタッチメントあり(1種ずつ×4)で360度映像の配信を1時間連続で行い、10-15分ごとにスマートフォン(及び360度カメラ)の温度を記録して、その上昇度合いを比較した。
なお、検証に用いたスマートフォンの機種は、iPhoneSE第二世代。
 

4. 検証結果

計測結果の中央値のみを記す
 
<開始時>
(単位:℃)アタッチメントなしアタッチメント1(吸熱素材のみ①)アタッチメント2(吸熱素材のみ②)アタッチメント3(吸熱素材+ファン①)アタッチメント4(吸熱素材+ファン②)
気温31.133.533.033.132.0
iPhone温度26.931.534.232.532.4
Insta360温度27.134.435.035.431.5
<1時間後>
(単位:℃)アタッチメントなしアタッチメント1(吸熱素材のみ①)アタッチメント2(吸熱素材のみ②)アタッチメント3(吸熱素材+ファン①)アタッチメント4(吸熱素材+ファン②)
気温31.833.332.733.532.3
iPhone温度47.040.843.138.936.7
Insta360温度46.249.653.655.544.4
<上昇幅>気温とInsta360温度は参考値のため、上昇幅については割愛
(単位:℃)アタッチメントなしアタッチメント1(吸熱素材のみ①)アタッチメント2(吸熱素材のみ②)アタッチメント3(吸熱素材+ファン①)アタッチメント4(吸熱素材+ファン②)
iPhone温度20.19.38.96.44.3
 

4. 結論

  • アタッチメントなしでスマートフォン映像が50℃近くになると、高音異常と表示されることがあった(温度の絶対値については、簡易計測のため、参考値としてお考え下さい)
  • アタッチメントをつけているケースでは、いずれも高音異常にはならなかった
  • 吸熱素材だけでも一定の効果は見られるが、吸熱素材+冷却ファンの方が効果が高いと言える
  • 吸熱素材+冷却ファンの中では、アタッチメント3(以下の左側)よりもアタッチメント4(以下の右側)の方が効果は高かったが、劇的な差ではなく、対象スマートフォンの横幅に合った形状の方を選ぶのが良いと考える